お母さんに会いたい・・・
こんばんは、つばきです。今日は、湿度も下がってとっても清々しかったですね。お昼は東京丸の内で友人と祝杯?を上げていましたが、皇居が近いからなのか、丸の内界隈の空気感は大好きです。
この数日、朝TVをつければあの話題ですね。お名前を出さなくてもわかると思いますが、あるひとりの女性の訃報。そして家族のコメント。
その女性の過去のインタビューが流れるたびに、その言動、眼の光に違和感を感じていました。
どこかで見たような……。
そして、ご家族のコメントをお聞きして、ああやっぱり……と思ってしまいました。
著書「ゆるし」は、父と娘の葛藤を書いたものですが、母のことも少し書きました。
母は長年、精神疾患を患っていたので…、と言うか、精神疾患だと診断されていたので、薬も服用していたし、何度も入院をしたことがあります。
それでも、根本的な治療にはならず、良い時と悪い時の波が数年から数カ月になり、症状は悪化していったと言えると思います。幸い自殺願望はほとんどありませんでしたが、状態が悪い時は妄想もあって、TVから聞こえてくるのと同じように、家族は翻弄されていました。
でも、そんな状態の中、「あ、きっとこれが本当のお母さんだ…」と思える、とっても穏やかな瞬間があって、いつもそんな「本当のおかあさんに会いたい」と思っていたことを思い出しました。
その「本当のお母さん」とは、私の理想のお母さんという意味ではなく、「本来のそのひとの姿」という意味です。
薬を飲めば、気持ちは安定しますが、「そのひと」ではなくなります。
薬が効かなくなれば、何かにとらわれたように「そのひと」ではなくなります。
そのちょっとした隙間に、本当の「そのひと」が現れた時、私はとっても幸せで、ずっとこのひとと一緒にいられたらいいのに……と、そのたびに思いました。
いま、私が「素直なあなたを取り戻す…」「本来の自分に戻って生きられる…」と掲げているのは、そんな過去の経験が元になっているのだなと、今更ながら気づきました。
だから私は、「そのまま」にこだわるのだなと言うことも、わかったような気がします。
いろいろなことを想像すると、悲しくて苦しくなるような報道だけど、それだけじゃないものがちゃんとあるのだと思いたいです。
それを見るのなら、見る側の視点も問われているのだと思います。
こころよりすべてに感謝。つばき紀子
2013年8月27日