映画を見て墓穴を掘りました(苦笑)
こんばんは、つばきです。気がつけば、今日は6日!こうしてPCに向かってブログを書くのも久しぶりになってしまいました^^;
12月は一年の締めくくりであり、数秘術的にも終わりにするタイミングの「9」の月。
わたしの一年のサイクルも「9」真っ最中だからなのか、冬至に向かって陰が極まっているからなのか、なんだか低空飛行な感じです。
そんな12月は、おそらく数十年にいちどのことであろう家の窓の交換があって、「見る目を変えなさい」と言われているような象徴的なことから始まりました。
最近は家に居ることが多いので、いただいたお誘いはなるべくお受けするようにしています。ひとりでいると、考えが行き詰るし発展性がない。そして…ネタも増えない(笑)。
人間関係ってメンドクサイこともいっぱいあるけど、やっぱり人と絡んでこその人間だよな~って、ひとりの時間が増えるほどに思います。
だから、いま、誰かに会えるってことは、とてもうれしくてありがたいんです。こんな時間もわたしには必要なんでしょうね。
そして今日は、ちょっと気になっていた映画を観に行ってきました。
「四十九日のレシピ」
もう、上映が終了してしまった映画館もあるようですが、他の映画を観に行った時のCMがちょっと気になっていて、ギリギリで観ることができました。
おおまかなストーリーは、突然亡くなったお母さんの四十九日を、そのお母さんが残したレシピ(お料理だけではない行動もあるレシピ)どおりに行おうとする父・娘・故人から想いを託された女子のものがたり。
わたしはちゃんと実の母に育てられましたが、精神疾患を患っていた母からはなにも教えてもらえなかった(いわゆる母から娘に伝える料理、作法的なコト)という思いがあって、この映画のCMから想像するストーリーに心ひかれたのだと思います。
その母親は、いったいどんなことを残したんだろう…って。
でも、そんなわたしの期待?は、まったくハズレ。
子どもを持たないで後妻となった母、後妻を受け入れられない娘、妻を亡くして抜けがらだった父、ドロップアウトの人生から救ってもらった生徒たちで綴られる、どこにでもありそうで、あり得ない超現実的な物語りでした。
お母さんが残したレシピにあった、「四十九日は大宴会をする」を実行するために、母の人生年表を作ることになった時、「子どもを持たない女性の人生は、白紙ばかりなのね…」と言うのは、娘役の主演女優のセリフ。
そして、この娘も子どもを持たない。
このセリフに偏見だっ!というのは簡単だけど、わたしの中にはなんともそうは言いきれないわたしが居るのに気づいて涙があふれました。
ストーリー的にはもちろん白紙では終わらないのですが、果たしてわたしの人生はどれだけ埋まっていくんだろう…と思うと、なんだか切ない気持に…。
映画はハッピーエンド風?に終わるのですが、久々に鼻がつまるほど泣けました。そして、映画館を後にして口から出た言葉は、「墓穴を掘った…」でした(苦笑)。
すでに数年前に両親を看取ったわたしにとっては、「終わったこと」だと思っていたことが、そして「これから向き合うこと」が満載のストーリーでした。
これはあくまでもわたし個人の感想なので、監督が伝えたかったこととはズレているかもしれないけれど、「そう観てしまった」わたしにとっては、自分で仕組んだことなのかもしれませんね。
だから「墓穴を掘った」なんでしょう^^; 映画を観てこんな感想を持ったのは初めてです。
両親が亡くなるまで、ずっと家族に縛られていたと思っていたわたしが、「これからどう生きるのか」の問いかけをずっと保留にしていたことが、自分にバレちゃった(苦笑)。
しばらくの間、ジワジワと効いてきそうな、いい映画でした。
こころよりすべてに感謝。つばき紀子
2013年12月5日